本の自炊のコスパ!非破壊、裁断、電子書籍を買う場合などとの比較

本の自炊

本の自炊のコスパを比較!

つぎの4つのケースのコスパを比較してみました。

・電子書籍を買う場合
・本を読み捨てる場合
・非破壊のスキャナーで電子書籍にする場合
・裁断して電子書籍にする場合

また、つぎの2つの場合も検討しています。

・新刊
・中古本

新刊を自炊する場合のコスパを比較

つぎの4つのケースを比較しました。

・電子書籍を購入する方法
・新刊を購入。再び読みたくなれば、中古本を買って読み捨てる方法
・新刊を購入。非破壊のスキャナーで電子書籍にする方法
・新刊を購入。裁断してのスキャンで電子書籍にする方法

条件は以下です。

・新刊は1冊で500円とする
・中古本は1冊200円とする
・将来、一度読んだ本を「あの本を読みたいな」と3回思うとする
・非破壊のスキャンは、本と背景の境目の認識がうまくいったケースを想定
・500冊の漫画や本を買うとする(ワンピースは現時点で100巻近くでているので、人気漫画をいくつか完読しようと思えばそのくらいになります)

電子書籍を買う場合のコスパ(新刊)

amazonや楽天で電子書籍を買う場合です。

・新刊で1冊500円。500冊なので、25万円

ただし、電子書籍のサービスがなくなるリスクもあります。その場合は電子書籍を買い直しする必要があります。

新刊を購入、再び読みたくなれば、中古本を買って読み捨てる方法のコスパ(新刊)

新刊で買って読んだら処分。その後、「あの本を読みたいな」と思ったときに中古本を買って読み捨てる場合です。

・新刊で500円払う。500冊で25万円
・将来、「あの本を読みたいな」と3回考えるので、200円×3回=600円。これが500冊分で30万円

合計55万円ですね。

非破壊のスキャナーで電子書籍にする方法のコスパ(新刊)

SV600で電子書籍化する場合です。

・イニシャルコストとして5万5千円
・新刊を買ってスキャンしたとして1冊500円。これが500冊あるので25万円
・1時間で2冊、電子書籍にできるので、時給x円の2分の1。これが500冊あるので、250x

合計で、30万5千円+250xですね。ただ、これは本と境目がうまくいったケースです。

裁断して電子書籍にする方法のコスパ(新刊)

裁断機で裁断して電子書籍にする場合です。

・イニシャルコストとして裁断機1万5千円、ドキュメントスキャナー3万円で、合計4万5千円
・新刊を買ってスキャンしたとして1冊500円。これが500冊あるので25万円
・1時間で6冊を電子書籍できるので時給x円の6分の1。500冊あるので、83x円

合計で、29万5千円+83x円ですね。

新刊を購入する場合のコスパを考察(500冊での比較)

時給を千円とすれば、以下です。

・電子書籍を購入する場合:25万円
・新刊を買って、その後読みたくなれば中古本を読み捨てる場合:55万円
・新刊を買って非破壊のスキャンする場合:55万5千円
・新刊を買って破壊してスキャンする場合:37万8千円

時給を2千円とすれば、以下です。

・電子書籍を購入する場合:25万円
・新刊を買って、その後読みたくなれば中古本を読み捨てる場合:55万円
・新刊を買って非破壊のスキャンする場合:80万5千円
・新刊を買って破壊してスキャンする場合:46万1千円

非破壊の場合、新刊を売り飛ばすこともできます。1冊300円で売れると、ここから15万円引きます。もっとも、売るときの手間暇を時給にすると、もっとコスパは悪くなりますが…。

というわけで、電子書籍を購入するのが、もっともコスパが良いですね。

中古本を自炊する場合のコスパを比較

先ほどは新刊を買う場合の計算でした。今回は、中古本を買う場合です。中古本の価格は先ほどと同じにします。

<電子書籍を買う場合>
中古本という概念はないので、1冊500円。500冊で25万円

<中古本を読み捨てる場合>
・まずは200円払う
・将来、「あの本を読みたいな」と3回考えるので、200円×3回=600円
・500冊あるので、合計で40万円

<SV600で電子書籍化する場合>
・イニシャルコストとして5万5千円
・中古本1冊で200円。500冊あるので10万円
・2冊を電子書籍にするのに1時間。1冊あたりは時給x÷2円。これが500冊あるので250x
・合計で15万5千円+250x円

<裁断して電子書籍にする場合>
・イニシャルコストとして裁断機1万5千円、ドキュメントスキャナー3万円で、4万5千円
・中古本1冊で200円。500冊あるので10万円
・1時間で6冊、電子書籍にできるので、時給の6分の1。これが500冊あるので、83x
・合計で、14万5千円+83x円

時給千円の場合です。

<電子書籍を買う場合>
・合計で、25万円

<中古本を読み捨てる場合>
・合計で、40万円

<裁断して電子書籍にする場合>
・合計で、40万5千円

<SV600で電子書籍化する場合>
・合計で、22万8千円

時給2千円の場合です。

<電子書籍を買う場合>
・合計で、25万円

<中古本を読み捨てる場合>
・合計で、40万円

<裁断して電子書籍にする場合>
・合計で、65万5千円

<SV600で電子書籍化する場合>
・合計は、31万1千円

さて、SV600による電子書籍化のコスパ。
だいぶん改善されてはいますが、やはりamazonなどで電子書籍を買うほうがよさそうです。

あと裁断しての電子書籍化が有利になってきています。

本の自炊は「時給700円のバイト」のようなもの

500冊など大量に電子書籍する場合においても、電子書籍を購入する場合と比較して、自炊は時給700円のバイト」をするようなものです。後述するように裁断しての電子書籍化のコスパは改善できるため、非破壊の電子化のみ、ですが、コスパがかなり悪いといえます。

裁断しての電子書籍化のコスパは改善できる!

500冊など大量に電子書籍にする場合は、ドキュメントスキャナーを2台にすればコスパは良くなります。

さきほどの中古本のケースを計算しなおしてみます。

<裁断して電子書籍にする場合>
・イニシャルコストとして裁断機1万5千円、ドキュメントスキャナー3万円×2台で、7万5千円
・中古本1冊で200円。500冊あるので10万円
・1時間で12冊、電子書籍にできるので、時給の12分の1。これが500冊あるので、42x
・合計で、14万5千円+42x円

時給が1000円ならば18万7千円、時給2000円ならば22万9千円になります。

「ドキュメントスキャナーを2台にする」「中古本で電子書籍化にする」とすれば、電子書籍を買う場合と比較して「時給2千円のバイトをした」となります。

工夫次第で、本の自炊のコスパは改善できる!

たとえばつぎのようにすることで、コスパを改善することができます。何がコストを圧迫しているのか計算して、いろいろと工夫してみてはどうでしょうか。

・レンタルを利用する
・ドキュメントスキャナーを買って電子書籍にしたあと、オークションサイトなどで販売する(数千円で売れるようです)

ただ、非破壊のドキュメントスキャナーは人件費がネックなので、コスパ改善は厳しいのではないか、と思います。

SV600による電子書籍化の威力が発揮されるケース

SV600による電子書籍化の威力が発揮されるのは「市販されていないもの」です。
たとえば、塾や予備校のテキスト。
これらのものを電子書籍にする場合、現状ではSV600でのスキャンか、大型の複合機(スキャナ機能あり)くらいしか選択肢はありませんが、SV600のほうが楽なので(※)、塾や予備校のテキストをスキャンしたい場合はSV600が良さそうです。
※ただし、このブログで紹介しているような工夫をした場合。

ちなみに、大量のプリントの場合は複合機の自動原稿送り装置を使ったほうが圧倒的に楽です。

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