ScanSnap SV600で非破壊の自炊をしてみる(便利なグッズ編)。

本の自炊

ScanSnap SV600で非破壊の自炊をしようと思った経緯

2014年に「本を減らそう!」と思い立ち、本の自炊をしました。

・本を裁断!
・スキャナで読み込む!(自動原稿送り装置があるタイプ)
・電子書籍に!

しかし、以下の2つの問題点がありました。

・裁断が面倒!
・裁断した紙をスキャナで取り込むとき、重なったり詰まったページは、やり直さないといけない!

何事でも面倒だとしなくなるものです。裁断での自炊も同様。引っ越しをはじめとした、いろいろなことをキッカケにして自炊しなくなりました。
そして、時が流れて、今。

・電子書籍にした漫画や実用書を、たまに読みたくなる

これについては、Nexus7(2012)の欠点を解消して「電子書籍リーダー」として再利用で解決しました。
しかし――。

・部屋の整理をしていたとき、「漫画の山」が気になってしまう
・そのときに、ScanSnap SV600と目があってしまう

「SV600か。そういえば、数回使っただけでお蔵入りしたんだった」

なぜ、お蔵入りしたのか?
問題点があるためです。

非破壊のScanSnap SV600の問題点

ScanSnap SV600の問題点は以下です。

・後処理が大変
(例1)本を開いて押さえると指が写り込むので、スキャンした後、「指を消す」などの後処理が必要
(例2)本と背景の境目が認識されていないと、手動で境目を設定しないといけない
・ページをめくるのが面倒
・いちいちスキャンボタンを押すのが面倒
・スキャンした電子書籍の品質が良くない

「どうしようかなー」と思いながらググりました。

SV600の後処理を楽にする方法があった!

SV600は、「本を開いて写真を撮って、つぎのページを開いてまた写真を撮って、と繰り返していって撮影した写真で電子書籍を作る」イメージです。つまり、本を開くときに指が写り込むので、後で指を消去する作業が必要です。

指の写りこみについては「ScanSnap ブックプレッサー」という透明の板で本を押さえつけることでなくすことができるようです。
が、価格はなんと1万6千円!
※2020年9月時点の価格

「1万6千円か…」と思っていたら、「千円ほどのアクリル板」を使えばいいという記事を見つけました。
というわけで、以下を購入しました。

光 スミホリデー アクリル板 透明

ただ、これは単なるアクリル板なので持ちにくいです。
そこで、取っ手として以下を購入しました。市販の吸盤でもよかったのですが、安いですしね。

スリーアキシス(three axis) バキュームリフターミニ2個組 最大耐荷重2kg

というわけで、2千円ほどでSV600の問題点の1つを解決しました!

後処理を楽にするためには、SV600に「本」と「背景」の境目を認識させる必要がある

スキャンの際にSV600が「本」と「背景」の境界を認識していない場合、後処理として境界を指定しないといけません。1枚だとそれほど大変な作業ではありませんが、本1冊あたり100枚近くあるため、かなりしんどくて、かつ長時間の作業になってしまいます。
ここがSV600で電子書籍を作成する上でのボトルネックになるので、SV600にきっちり本と背景の境目を認識させる必要があります。

<参考>
・境界の認識が甘かったとき → 1冊を電子書籍にするのに1時間30分!
・境界を認識させたとき → 1冊を電子書籍にするのに30分!
※いずれも電子書籍の品質にこだわらない場合

SV600が本と背景の「境目」を認識しない理由

漫画や実用書はページを開いて押さえないといけません。そこで、アクリル板を使って押さえていましたが、それでもSV600は本と背景の境目をほとんど認識しませんでした。
何が悪いのか2時間ほどかけてテストしたところ、原因が2つあるとわかりました。

1.天窓、もしくは部屋の照明による光の反射
2.スキャンのときに本を置く位置が悪かった

上記1。
画用紙を使って、SV600の「囲い」を作成しました。
作り方は簡単!
画用紙を3枚上用意して、うち2枚の画用紙を丸めます。

あとは、SV600にもセロテープで固定して完成!

上記2。
SV600から離れたところに本を置いていましたが、近くに本を置くようにしました。

これで、なんと!
本と背景の境目を認識するようになりましたが――。

ただし、余白がない漫画は本と背景の境界を認識しない!

前述の話は「余白がある漫画」「実用書などの文字だけの本」に限った話です。ページ一杯まで絵がある漫画は本と背景の境目をうまく認識しません。

これに対しては、たとえば「漫画の後ろに漫画よりもすこし大きな白紙を置く」という工夫もあるようですが、面倒です。

漫画のように本と背景の境目が認識されにくいものは非破壊のスキャナーは向かないと思います。

ページをめくるのが面倒なのはどうしようもない

非破壊のスキャナーだと、いちいちページをめくるのが面倒ですが、「本を読みながらスキャンすればいいじゃないか!」と思いました。

これで2つ目の問題点は解決したと思いきや、実際にスキャンしてみると「そんな暇があれば、つぎつぎにスキャンしていきたい」となりました。

つまり、ページをめくるのが面倒なのはどうしようもないな、と思いました。

ちなみに、ページをめくるときに指サックがあれば便利です。若いころは必要なかったのですが、今は指サックがないとうまくページをめくれません 笑

USBフットペダルスイッチで、スキャンボタンを楽に押せるようになる!

非破壊のスキャナーだと、ページをめくるたびにスキャンボタンを押さないといけません。面倒!
そこで、以下のものを買いました。

ルートアール USBフットペダルスイッチ マウス操作対応 RI-FP1BK

設定はかんたん!
以下がScanSnap の[Scan]ボタンを押すときのショートカットキーです。

「Shift」 + 「Ctrl」 + 「Alt」 + 「F1」キー

フットペダルスイッチの設定画面にて、上記の設定にするだけです。

・真ん中だけにチェック
・「Shift」「Ctrl」「Alt」にチェックをいれる
・PCの「F1」キーを押す

1500円ほどで楽になりました!

スキャンした電子書籍の品質が良くないのは諦めるしかない

裁断してスキャナーに取り込んだほうが電子書籍としての見栄えは良いですが、前述したように2つの「面倒」があります。

が、非破壊だと、この面倒さがないので電子書籍としての品質は良くなくてもいいじゃないか、と思いました。どうせ家でゴロゴロしながら読むだけですし。ここを割り切れれば、かなり楽になります。

SV600で非破壊のスキャンはする価値があるのか?

「結局、SV600で非破壊のスキャンをする価値があるの?」

そう思ったかたは、「自炊のコスパ!」をご覧になってください。

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